三毛猫のみーちゃんの足跡

 1992年夏の終わり、道脇にダンボール箱の中に入れられ捨てられていた小さな命。
学校帰りに通り合わせた息子が見つけ、家に連れ帰ってきた。そして、汚れてるからとシャワーで洗ってあげ、お腹がすいてるだろうと牛乳を飲ませてあげていた。そこを学校から帰ってきた姉に見つかり、「お母さんに叱られるから、帰ってくる前に速く放してきな」と言われた息子は、まだ乾ききってないまま家の近くの空き地に放してきたという。
 夕方家に帰った私は、庭で弱弱しく鳴いている子猫に気づく。必死に家に入りたがっている様子だった。この時初めてこれまでのいきさつを娘から聞いて驚いてしまった。この時期、昼間は暑くても、夜は結構冷え込んだりする事がある。庭に出て行くと、ニャンニャン鳴きながら嬉しそうに近寄ってきたのでさわってみた。まだ乾ききってなく寒かったのだろう、小さな体が小刻みに震えていた。
 動物は世話が大変だから飼わないつもりだったが、心を鬼にしてても、こうした光景を目にしてしまうと可哀想でたまらなくなってしまう。最初に連れ帰ってきた息子も同じ思いだったのだろう・・・。結局、こうした成り行きで飼う事になった。

 それからはトイレを覚えさせたりチョト大変だったけど、それ以上に、人なつこくて楽しい事が沢山待っていました。人に話したら笑われてしまうかもしれないけど、

  部屋に入りたくて、爪をかけながら入口のドアを登り、天井近くのガラス窓から覗いたり・・・
  車のキーを持つと、必ずと言って良いくらい一緒について来て車に乗り込み景色を楽しんだり・・・、
  寒い冬、高速のサービスエリアで車に残しておくと、戻って来た時にはチャンと自分でジャンバーに包まってたり・・・、
  人間みたいに車に酔って吐いたり・・・、
  「達磨さんがころんだ〜」をしたり・・・
  毎日お風呂に入れたり(たまに、泳がせたり)・・・、
  腕枕をして寝たり・・・
  靴を履こうと玄関で座ってると、後ろから背中に乗ってきたり・・・
  ゴミ捨てや回覧板を持っていく時、何時もニャーンニャーンと鳴きながらついてきたり・・・・
  少し家から離れた場所に(でも家は見える所)おいて出かけ、家に帰ってみると居なくて、探すと置かれた場所でジーっと待ってたり(かなり頑固)・・・
 後から家に来た子猫におっぱい吸わせ面倒見たり・・・
  低いタンスの上から手で押しながら体重をかけて襖を開けたり・・・
  洗濯機にのぼり、お風呂のドアの取っ手を押して開けたり・・・
  マグロの匂いを嗅ぎ付けて台所に飛んできたり・・・
  おばあちゃんちへお姉ちゃんと一緒に泊まりに行ったり・・・
  紐をつけて庭に繋がれたり、紐をつけてお尻をつつかれながら散歩したり・・・
  奮発して買ってあげた缶詰を全く食べなかったり・・・
  大晦日の夜、鎧兜の上にチョコンと誇らしげに座っていたり・・・
  お雛様を出すと少し脇の方に遠慮しがちに座ってみたり・・・
  1m60cm以上はあったベンジャミンの木の一番上まで登って得意そうにしてたり・・・
  障子の桟を勢い良く駆け登り、爪を立てて滑り降りのを何度も繰り返したり・・・と、

数え切れない程の思い出と、大きな大きな優しい気持を皆の心に残して
2004/8/12 (PM10時過ぎ頃)静かに旅立っていきました・・・・・涙・涙・涙・・・・・・でした。
みーちゃん 本当に楽しかったね、ありがとう!!!

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